【日記】散歩の効用。

2024年4月、日曜日の日記。

しばらく、体調を崩していた。

今週末、一日中人前に出なければならない、大切な仕事があった。

自分でも、そこそこ上手くやり遂げたと思う。しっかり準備もしたし、当日の出来映えも、自分で言うのもなんだか、かなり良かったと思う。

それでも、その後のダメージがやはり大きかった。

今の自分にとって、人前に出なければならないということ自体が、かなり負担だった。

はたから見ても顔の表情が抜け落ちていたようで、心配されてしまった。

土日はずっと寝込んでいた。

また、頭は休みたがっているのに、ずっと動き続けている状態で、上手く寝れなかった。

それでも、なんとか寝付くことが出来た。

夕方頃に目が覚め、寝起きに気分が落ち込むことはすでに学習済みだったので、寝起きに散歩に出かけた。

最初は、一歩一歩、前に進むことすら辛かったが、体が温まってくると、すこしずつ普通のスピードで歩けるようになった。

歩いているうちに、自然の生々しさに気づいた。菜の花を見つけた。風に揺られながら、日が暮れつつある空をバッグに、そのシルエットを際立たせていた。虫が2匹、交尾した体制で死んでいた。何故かはわからない。誰かに踏まれたのかもしれない。背の高い木々の葉の間から、光が漏れていた。

そうやって回っていく自然を見つめていたら、なんとなく、一人じゃないと思えた。

宇多田ヒカルの『DISTANCE』をひたすらリピートしながら、初めて恋をした時の気持ちを思い返していた。ただただ、自分に正直に生きていたあの頃。


また、散歩は続けようと思う。

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